Bluetooth推進などでモバイルオーディオ普及目指す新団体
−オーディオ協会らが設立。携帯ユーザーの視聴環境向上へ

モバイルオーディオ推進協議会

オーディオ業界、モバイル業界、音楽業界、車載機器業界などの協力の下、利用者がいつでも、どこでも、簡単に、良質な音楽を楽しめる環境を整備することにより、関連業界の継続的発展を図ることを目的とした「モバイルオーディオ推進協議会」(Mobile Audio Promotion Initiative)略称MAPIが設立された。

Bluetoothを通じて携帯電話機やポータブルオーディオ機器に保存された音楽を、部屋や自動車内で簡単に聴くとができる環境を整えるそうです。現在発売されているBluetooth機器は実装の違いがあるため、様々な問題が出ており、これらを検証して標準化を進めるとのこと。

近いスケジュールはプロモーション活動やガイドライン作成を行っていくようです。2009/11には「オーディオ&ホームシアターinアキバ」でのデモ機展示が行われるとのこと。

設立趣旨は以下(出典:モバイルオーディオ推進協議会トップページ)。
携帯電話機やポータブルオーディオ機器で音楽を楽しむユーザーは年々増えております。日本国内において音楽コンテンツの配信は1,500億円(15億ドル)を超える最大級のマーケットへと拡大しております。その背景として、携帯電話機の高機能化、性能向上、および通信回線の高速化によって音楽コンテンツは簡単な着信音から高品質な音楽へと高度化していることがあげられます。

 しかしながら、携帯電話機やポータブルオーディオ機器で音楽を聴く場合、携帯電話機に内蔵されたスピーカーやイヤホンを利用します。この状態は利用者にとって高品質な音楽を楽しむための満足な環境とは言えません。また、自動車内で音楽を聴くという一般的な楽しみ方についても、カーオーディオとの接続が難しいのが現状です。

 社団法人日本オーディオ協会(JAS)、日本レコード協会(RIAJ)、一般社団法人モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)およびモバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)の設立4団体と、協力団体である一般社団法人Jasparは、利用者が携帯電話やポータブルオーディオ機器に配信された高品質な音楽を、ホームオーディオやカーオーディオなどの多様な機器と連携して「いつでも、どこでも、簡単に良質なオーディオ環境で視聴できる」新しい高品質な視聴環境を整備することが、利用者の利便性を高め、ひいては関係業界全体の市場の拡大ににつながるものと考えております。

この目的を実現するため、オーディオ業界、モバイル業界、音楽業界、車載機器業界など業界を横断した組織として、ここに『モバイルオーディオ推進協議会(MAPI)』を設立いたしました。

 ケータイ白書2009によると、2008年時点でBluetoothを搭載した携帯電話の割合は28.7%でありますが、今後発売される端末の大半には標準的に搭載される予定になっております。また、カーオーディオ機器にも搭載が進んでおります